この記事では、ご自身でお持ちのVRM1.0形式アバターの、表情やリップシンク(Expression)を設定・編集しVEATで使用する手順を解説します。
参考資料(VRM公式ドキュメント)
▼VrmObject と Extract
https://vrm.dev/en/univrm1/vrm1_tutorial/vrm_object/
▼Expression の設定
https://vrm.dev/en/univrm1/vrm1_tutorial/expression/
準備
VRM1.0形式のアバターを用意する
この記事では、VRM1.0形式での手順を解説します。
VRM0.x形式と表情やリップシンクの設定・編集方法が異なります。
VEATはVRM0.x形式のアバターも対応しておりますが、より品質高くご使用いただくためにVRM1.0形式のアバターを利用することを推奨いたします。
VRoid Studio着せ替え機能でお手持ちのアバターデータをVRM1.0形式に変換する方法につきましては、以下のヘルプをご参照ください。
▼VRoid Studio着せ替え機能を使ってアバターをVRM1.0形式に変換したい場合はどうすればいいですか?
https://veat.pixiv.help/hc/ja/articles/41291033403289
VRoid Studioで作成したアバターをVRMエクスポートする方法につきましては、以下のVRoid Studioのヘルプをご参照ください。
▼VRMエクスポート機能について知りたい
https://vroid.pixiv.help/hc/ja/articles/15760756822297
UniVRMをダウンロードする
UniVRMは、VRMファイルをUnityで扱うことを可能にするUnityプラグインです。
以下のページで、最新版のUniVRMをダウンロードします。
https://github.com/vrm-c/UniVRM/releases
VRM1.0形式を使用するため、VRM1.0用のUniVRMをダウンロードしてください。
Unityのバージョンを確認し、インストールする
VRM形式のアバターを読み込んで、表情やリップシンク(Expression)の設定・編集を行い、書き出す際に使用します。
使用するUniVRMが対応しているUnityのバージョンを確認し、対応するバージョンのUnityをインストールします。
UniVRM v0.128.0の場合、Unity 2022.3 LTS以降のバージョンが対応しています。
当ヘルプでは、「2022.3.6f1」を使用しています。
Unityでの編集作業
UniVRMをUnityにインポートする
- Unityのプロジェクトを作成すると、Unityのプロジェクトが開かれます。
プロジェクトが開かれたら、まずはUniVRMをUnityにインポートします。
- エクスプローラからUniVRMのUnity package fileを、Unity画面のAssetsの中にドラッグアンドドロップします。
- 読み込み後、Import Unity Packageウィンドウが表示されるので、「Import」ボタンをクリックします。
VRM1.0形式のアバターをUnityにインポートする
- エクスプローラからVRM1.0形式のアバターを、Unity画面のAssetsの中の任意の場所にドラッグアンドドロップします。
ExpressionデータのExtract
VRM1.0形式のアバターをインポートしただけの状態では、付属するExpressionデータはsubassetとなり編集ができないため、Extractによりsubassetを個別のAssetに展開します。
- インポートしたVRM1.0形式のアバターを選択すると、InspectorにVRMの設定画面が表示されます。
- 設定画面の「Vrm」タブを選択し、「Extract Meta And Expressions …」をクリックします。
- Extractが完了すると、Expressionデータがアバターと同じ階層のフォルダ内に展開され、編集できるようになります。
- フォルダ内に展開されたExpressionデータを選択すると、Inspectorでアバターの表情を確認・編集することができます。
Expressionの割り当て
アバターによっては複数のExpressionが出力されますが、VEAT上で使用するものはEmotion5種、LipSync5種、Blink3種、LookAt4種、Neutral1種のみです。
それらの割り当ての設定の方法を説明します。
- 展開されたフォルダの中の「_vrm1_」を選択します。
- Inspector内の「Select GUI」のプルダウンメニューを選択し、「Expression」を選択します。
- 各表情やリップシンク、まばたきや目線にどのExpressionが割り当てられているか表示されています。
VEATのアプリ上ではこの画面で割り当てされているExpressionが使用されます。 - VRM1.0形式に変換したアバターによってはあらかじめ表情が設定されている場合があります。
Expressionをドラッグアンドドロップして割り当てることにより、既存のExpressionに変更することができます。
Expressionの編集
- 編集したいExpressionを選択すると、Inspectorで編集ができます。
- MorphTargetのプルダウン内に、アバターに設定されているシェイプキーが表示されます。
- 各シェイプキーのスライダーやパラメータを調整し、下部のプレビューで確認しながら表情を作成します。
VRMファイルとして再エクスポートする
表情の設定・編集が完了したら再度VRMファイルとしてエクスポートします。
- 画面上部メニューの「VRM1」を選択し、「Export VRM 1.0」をクリックします。
-
「Export VRM 1.0」というウィンドウが表示されるので、「ExportRoot」に今回設定したアバターを割り当てます。
-
各種「Information」の項目を入力し(任意)、「Export」をクリックします。
- 任意のファイル名を付け、任意の場所に保存します。
関連ヘルプ記事:
VRoid Studio着せ替え機能を使ってアバターをVRM1.0形式に変換したい場合はどうすればいいですか?
VRoid Studio着せ替え機能で変換したアバターの表情やリップシンクが動かない場合はどうすればいいですか?